カッパドキアの食は、土鍋と炭火の郷土料理を土台に、トルコ各地の定番料理、そして火山性土壌が育む地ワインが重なります。壺を割って開けるテスティ・ケバブから、村の屋台のギョズレメ、食後のバクラヴァまで——奇岩の旅を彩る味を紹介します。
カッパドキアの名物といえば、まずテスティ・ケバブ(壺焼きケバブ)。素焼きの壺に肉と野菜を入れてじっくり煮込み、テーブルで壺を割って開ける演出も楽しい一皿です。陶器の町・アヴァノスがある土地ならではの料理です。
羊肉を中心としたトルコの各種ケバブも豊富。炭火で焼く香ばしい肉料理は、奇岩歩きで疲れた体にしみわたります。
トルコの食卓に欠かせない粉ものも充実。ギョズレメは薄い生地にチーズやほうれん草を挟んで鉄板で焼く素朴なクレープ状の一品で、村のカフェや屋台で気軽に食べられます。
舟形のピザピデや、焼きたてのトルコパン(エキメッキ)も定番。軽く食べたい昼や食べ歩きにぴったりです。
実はカッパドキアはトルコ有数のワイン産地。火山性の土壌がぶどう栽培に適し、ユルギュップ周辺にはワイナリーが点在します。土地の料理と地元ワインの組み合わせは、旅の楽しみのひとつです。
食後には、シロップたっぷりのバクラヴァや、もちっとしたロクム(ターキッシュ・ディライト)を。甘いお菓子とチャイ(紅茶)でひと息つくのが、トルコ流の締めくくりです。