ブルージュの食文化は、街中に軒を連ねるチョコレート店の甘い香りと、市内で今も稼働し続ける醸造所のビールの香りに彩られています。中世から続く商業都市らしい、質へのこだわりが随所に感じられます。
ブルージュの旧市街を歩くと、驚くほど多くのショコラティエ(チョコレート専門店)に出会います。ベルギー全体がチョコレートの名産地として知られていますが、観光都市として世界中から旅行者が集まるブルージュは、職人が腕を競う実演販売の場としても機能してきました。
プラリネ(中にクリームやナッツを詰めたチョコレート)は20世紀初頭にベルギーで考案されたとされ、その伝統技術が今もこの街の店先で息づいています。
ベルギーワッフルには大きく2種類あり、ブルージュ風は軽くてサクサクとした食感が特徴です。ベルギー東部発祥の「リエージュワッフル」がずっしり甘い生地なのに対し、ブルージュ風は生地自体は控えめな甘さで、ホイップクリームやフルーツをたっぷりトッピングして食べるのが一般的です。
1856年創業の「デ・ハルヴェ・マーン醸造所」は、今も旧市街の中心部で稼働し続ける歴史ある醸造所です。看板ビール「ブルッヘ・ゾット」は、街の名物として広く親しまれています。
フランドル地方の家庭料理「ストーフフレース(カルボナード)」は、牛肉をビールでじっくり煮込んだシチューです。ビールのほろ苦さとコクが牛肉に染み込み、フリット(フライドポテト)を添えて食べるのが定番のスタイルです。
ベルギー発祥とされる「フリット(フライドポテト)」は、二度揚げすることで外はカリッと、中はホクホクの食感に仕上げるのが特徴です。マルクト広場周辺にも専門店が並び、数十種類ものソースから好みのものを選ぶ楽しみがあります。
定番のマヨネーズだけでなく、サムライソース(スパイシーなマヨネーズ系)やアンダルーズソースなど、ベルギー独自のバリエーションも豊富です。