アントワープの食文化は、街の伝説にちなんだ手の形のお菓子と、地元で愛される個性豊かなビールが軸になっています。港湾都市らしい、ムール貝とフリットの組み合わせも欠かせません。
アントワープの地名由来となった巨人アンティゴーンと英雄ブラボーの伝説にちなみ、この街には「アントワープの手」と呼ばれる、手の形をしたお菓子があります。サクサクのクッキータイプと、チョコレートで包まれたプラリネタイプの2種類が定番です。
アントワープ生まれのビール「デ・コーニンク」は、地元の人々に長く愛されてきたブランド。丸みを帯びた特徴的な専用グラス「ボレケ(小さなボール)」で提供されるのが伝統的なスタイルで、市内のカフェで気軽に注文できます。
ベルギー全土で親しまれる「ムール・フリット(ムール貝とフライドポテト)」ですが、港湾都市アントワープでは特に新鮮な魚介類が手に入りやすく、この組み合わせを楽しむのに適した街のひとつです。白ワインやビールで蒸したムール貝を、大鍋ごとテーブルに出す豪快なスタイルが定番です。
ファッション美術館(MoMu)周辺のズイド地区には、デザイン性の高い洗練されたカフェ・レストランが数多く集まっています。旧市街の伝統的な雰囲気とは対照的な、アントワープの現代的な一面を食から感じられるエリアです。
ダイヤモンド地区周辺には、ユダヤ系・インド系をはじめとする多様なコミュニティが形成されてきた歴史があり、それに伴って各国料理のレストランも充実しています。伝統的なベルギー料理だけでなく、国際色豊かな食のシーンに触れられるのも、貿易都市として発展してきたアントワープならではの魅力です。