Chicago · 食文化ガイド

シカゴで何を食べ、どう楽しむか

🍕 食文化 📖 読了目安 5〜7分 📍 シカゴ

シカゴの食は「ボリュームと、こだわりのルール」が魅力です。分厚いディープディッシュ・ピザ、絶対にケチャップをかけないホットドッグ、肉汁したたるイタリアン・ビーフ——どれも労働者の街らしい力強い一皿でありながら、地元の人が譲らない作法があります。移民が持ち込んだ多彩な味とあわせて、シカゴの食を賢く楽しむコツを知っておきましょう。

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ディープディッシュ・ピザ——街を象徴する一皿

シカゴといえば、まずディープディッシュ・ピザ。深いフライパンのような型に生地を敷き込み、チーズと具をたっぷり詰めて焼き上げた、ピザというよりパイに近い一品です。特徴的なのは順番で、チーズが下、トマトソースが上にかかります。厚みがあるぶん、ナイフとフォークで食べるのが普通です。

注意したいのが焼き時間。注文してから焼き上がるまで30〜45分ほどかかるのが当たり前なので、時間に余裕をもって入店しましょう。また想像以上にボリュームがあるため、2人なら小さいサイズを1枚シェアするくらいがちょうどよいです。地元では薄いクリスピー生地の「タヴァーン・スタイル」も日常的に食べられています。


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シカゴ・スタイル・ホットドッグの掟

シカゴの人々が誇りにしているのがシカゴ・スタイル・ホットドッグ。牛肉100%のソーセージを、ケシの実がまぶされたバンズに挟み、マスタード、刻みタマネギ、鮮やかな緑色のレリッシュ、トマト、ピクルス、青唐辛子、セロリソルトを盛りつけます。野菜がこぼれるほど乗った姿は、それだけで楽しい一本です。

そして有名なのが「ケチャップをかけてはいけない」という不文律。地元では本気で嫌がられる作法で、店によっては置いてすらいません。理由は「素材の味と薬味の調和が崩れるから」とされますが、半ばシカゴ人のアイデンティティのようなもの。郷に入っては郷に従い、まずはそのままの味を楽しんでみてください。


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イタリアン・ビーフ——労働者が生んだ一本

地元で根強く愛されているのがイタリアン・ビーフ。薄くスライスした牛肉を香辛料の効いた肉汁でじっくり煮込み、細長いパンに山盛りに詰めた豪快なサンドイッチです。イタリア系移民のコミュニティで、少ない肉を大人数で分けるための工夫から生まれたと言われます。

注文時の醍醐味は「肉汁への浸し方」を選べること。軽く浸すか、パンごと肉汁にどっぷり浸す「ディップ」にするか。仕上げに、辛みのある漬け野菜ジャルディニエラを乗せるのが定番です。汁が滴るので前かがみで食べるのが地元流——上品さより勢いが大事な、シカゴらしい一品です。


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移民が持ち込んだ、多彩な味

シカゴの食の底力は、世界中から集まった移民のルーツにあります。イタリア系はイタリアン・ビーフを、ドイツ系はソーセージ文化を持ち込みました。ポーランド系の人口が非常に多い街としても知られ、ピエロギ(詰め物入りの茹で餃子のような料理)やポーランド・ソーセージが日常的に味わえます。

さらに近年の食を牽引しているのがメキシコ系のコミュニティ。本格的なタコスやトルタが街のあちこちで食べられ、専門店が集まる地区もあります。ギリシャ系の食堂街や、ステーキハウスの伝統も健在。名物料理だけでなく、街のあちこちに「本国の味」があるのがシカゴの豊かさです。


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賢く食べる——税・チップと量の話

気をつけたいのがお金の計算です。シカゴの売上税は約10.25%と全米有数の高さで、表示価格に上乗せされます。さらにレストランでは会計の18〜20%程度のチップが慣習。つまり「メニューの価格+約3割」が実際に払う額の目安になります。カフェやバーの端末でもチップの選択画面が出ます。

もうひとつは。シカゴの料理は総じてボリュームがあり、ひとり1皿だと食べきれないことも珍しくありません。シェアを前提に少なめに頼み、足りなければ追加するのが賢い進め方です。名物を効率よく試すなら、フードホールや市場で少しずつ食べ歩くのもおすすめ。NYより価格が手頃なのも、シカゴの食の嬉しいところです。

楽しむヒント ディープディッシュは焼き時間が長いので昼か早めの夜に。ホットドッグやイタリアン・ビーフは待ち時間が短く、観光の合間の軽食にぴったりです。夜はブルースのライブハウスで軽くつまむのも楽しい過ごし方。着席店では税(約10.25%)とチップ(18〜20%)が上乗せされますが、屋台やカウンターの店なら気軽に楽しめます。
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