Boston · 食文化ガイド

ボストンで何を食べ、どう楽しむか

🦞 食文化 📖 読了目安 5〜7分 📍 ボストン

ボストンの食は「北の海の恵み」と「歴史・移民の味」でできています。冷たい海が育てたロブスターやクラムチャウダー、清教徒以来の素朴な郷土料理、そしてイタリアやアイルランドの移民が持ち込んだ味。ニューイングランドならではの海の幸を軸に、この街ならではの食を、賢く楽しむコツとあわせて知っておきましょう。

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まず食べたい、北の海の恵み

ボストンの食の主役は、なんといっても冷たい北の海が育てたシーフードです。まず味わいたいのがクラムチャウダー——ハマグリとジャガイモを煮込んだクリームスープは、ニューイングランドを代表する一皿。パン(サワードウ)をくり抜いた器で供する店もあります。

そして夏の名物がロブスターロール。ぷりぷりのロブスターの身を、バターを塗って焼いたロールパンにたっぷり挟んだ贅沢な一品です。冷たい海で身が締まった牡蠣(オイスター)も絶品。港町ボストンならではの、新鮮な海の幸をまずは堪能しましょう。


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「豆の町」——歴史が生んだ素朴な味

ボストンには「ビーンタウン(豆の町)」という愛称があります。その由来がボストン・ベイクドビーンズ——白いんげん豆を糖蜜(モラセス)でじっくり甘く煮込んだ、清教徒の時代からの郷土料理です。安息日に火を使わずに済むよう作り置きした、質素で信仰深いニューイングランドの暮らしが生んだ味とされます。

歴史ある味はスイーツにも。老舗ホテルで生まれた「ボストン・クリーム・パイ」(実際はカスタードとチョコをまとったケーキ)や、パーカーハウス・ロールは、この街の食の伝統を今に伝えます。華やかではないけれど、歴史の物語が詰まった素朴な味にこそ、ボストンらしさが宿っています。


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移民が育てた味——ノースエンドとパブ

ボストンの食は、移民たちによっても豊かになりました。とりわけイタリア系移民の街ノースエンドは、本場さながらのイタリア料理の名所。細い路地に家族経営のトラットリアやベーカリーが軒を連ね、いつも活気にあふれています。名物は、クリームを詰めた筒状の菓子「カンノーリ」。行列のできる老舗で味わうのが定番です。

そしてボストンといえばアイルランド系の文化も外せません。19世紀に多くのアイルランド移民が根づいたこの街には、本格的なアイリッシュ・パブが数多くあります。フィッシュ&チップスやシチューを、地元の人に混じって味わえば、労働者の街としてのボストンのもうひとつの顔に触れられます。


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マーケットで食べ歩く

気軽にいろいろ味わうなら、史跡でもあるクインシー・マーケットが便利です。ファニュエル・ホールの隣、天井の高いホールにフードスタンドがずらりと並び、クラムチャウダーやロブスターロール、地元スイーツを食べ比べできます。歴史ある建物の中で、大道芸を眺めながらの食事は観光の楽しみのひとつ。

もう少し地元の空気を味わうなら、通勤電車で近郊へ足を延ばすのも一案。ケンブリッジのハーバード・スクエアには学生に人気のカジュアルな名店が、セイラムには港町らしいシーフードの店があります。史跡めぐりの合間に、歩きながら少しずつ食べるのが、コンパクトな街ボストンならではの楽しみ方です。


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賢く食べる——シーズンとチップ・税

ボストンの食を楽しむコツは、まずシーズンを意識すること。ロブスターや牡蠣などのシーフードは通年味わえますが、屋外のシーフードシャックや、気持ちのいいテラス席が本領を発揮するのは暖かい季節(初夏〜秋)です。人気のシーフード店は週末や観光シーズンに混むので、OpenTableでの事前予約が安心です。

そして忘れてはいけないのが、アメリカ共通のチップと税。着席レストランでは会計の18〜20%程度のチップが慣習で、カフェやタクシーでも端末にチップ選択画面が出ます。マサチューセッツ州の売上税は約6.25%。外食には別途上乗せされます。「表示価格+税+チップ」を頭に入れておけば、会計で慌てません。海の恵みと歴史の味を、賢く味わいましょう。

楽しむヒント 昼はクインシー・マーケットで名物を食べ比べ、夜は港のシーフードレストランやノースエンドのイタリアン、アイリッシュ・パブへ。人気店は事前予約を。着席店ではチップ(18〜20%)と売上税(約6.25%)が上乗せされます。シーフードは暖かい季節がとりわけ楽しめます。
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