プーケットの食は、ただの「タイ料理」ではありません。スパイスの効いた南タイ料理に、錫鉱山とともに移住した華人(ホッキエン)の麺文化が溶け合い、アンダマン海の新鮮なシーフードが加わる——この島ならではの味があります。バンコクとは少し違う、プーケットの食の楽しみ方を紹介します。
プーケットが属する南タイの料理は、タイの中でも特に辛く、ターメリック(ウコン)やコブミカン、エビの発酵調味料を多用するのが特徴です。海に囲まれた土地柄、魚介やココナッツを使った料理が豊富で、力強い味わいが持ち味です。
バンコクの料理より刺激が強いことも多いので、辛さが苦手な人は「マイ・ペット(辛くしないで)」と伝えるのがおすすめです。
錫鉱山とともに移住した福建(ホッキエン)系華人が持ち込んだ麺料理は、今もプーケットのソウルフードです。バンコクではあまり見かけない、この島でこそ味わいたい一品が揃います。
旧市街のローカル食堂で、朝から昼にかけて食べるのが地元流。観光地のレストランより、こうした店でこそ本場の味に出会えます。
海に囲まれたプーケットでは、新鮮なシーフードが食の主役の一つです。エビ・カニ・魚・イカを炭火で焼いたり、カレーやハーブで調理したり。ビーチ沿いのシーフードレストランでは、氷の上に並んだ魚介から選んで調理してもらうスタイルも一般的です。
タイ全土で人気のプーパッポンカリー(蟹のカレー炒め卵とじ)も、新鮮な蟹が手に入るこの島でこそ格別です。
プーケット・タウンの旧市街は、近年おしゃれなカフェが集まるエリアとしても人気です。シノ・ポルトガル建築のショップハウスを改装した店で、コーヒーとローカルスイーツを楽しむのが旧市街の朝の過ごし方です。
プーケット名物の甘味「オーエウ(O-aew)」は、植物のゼリーとかき氷を合わせた涼やかなデザート。暑い島で長く愛されてきたローカルスイーツです。
プーケットは食べる場所によって体験が大きく変わります。ローカルな味を安く楽しむなら市場やナイトマーケット、雰囲気を楽しむならビーチ沿いのレストランへ。日曜夜の旧市街ウォーキングストリートは、名物屋台が一堂に会する食べ歩きの好機です。