Montréal · ④ 街歩き
モントリオールの歩き方旧市街・丘・プラトー・地下都市——季節で変わる街
🗺 都市歩きガイド 📖 読了目安 7分
モントリオールは訪れる季節によって全く異なる表情を見せます。夏は屋外カフェ・フェスティバル・旧港の賑わいが街を包み、冬は地下都市RESOが生活の中心になります。<br />
どちらのシーズンにも固有の魅力があり、「冬のモントリオール」を知っている旅行者は少ないため、むしろ穴場<br />
とも言えます。

夏と冬、どちらも楽しめる

🌞 夏(5〜10月)の歩き方
旧市街の石畳・モン・ロワイヤル公園のピクニック・旧港のサイクリング・テラス席(パティオ)文化が全開になる季節。6月のジャズフェスティバル(Festival International de Jazz)は世界最大規模で、ダウンタウンの広場が無料の野外ライブステージに変わります。屋外で過ごす時間が最も充実するシーズンです。
❄ 冬(11〜4月)の歩き方
気温がマイナス20度以下になることもあるモントリオールの冬。しかし地下都市RÉSO(全長33km)があるため、ダウンタウン内の主要施設・レストラン・ショッピングは地下で完結します。冬のモン・ロワイヤルではスキー・スノーシューが楽しめ、旧市街はクリスマスマーケット・イルミネーションで幻想的な雰囲気になります。防寒さえしっかりすれば冬も十分楽しめます。

歩いて回るスポット

旧市街〜ダウンタウン 王道ルート(半日〜終日)
  • 旧市街広場(ジャック・カルティエ広場)でスタート・周囲の石造建築を散策
  • ノートルダム大聖堂で内部見学(所要30〜45分、有料)
  • 旧港(Vieux-Port)沿いをサイクリング or 徒歩で東西に散策
  • 徒歩15分でダウンタウンへ移動・美術館やランチへ
SPOT 01 · 旧市街
ノートルダム大聖堂
Basilique Notre-Dame de Montréal / 1829年完成
🚶 旧市街広場から徒歩2分 ⏱ 所要30〜45分 有料 約14CAD
モントリオール最大のランドマーク。ネオゴシック様式の外観も壮麗ですが、最大の見どころは深い青を基調に金・赤の彫刻・ステンドグラスが層を重ねる内部空間です。パリのノートルダム大聖堂と名前は同じですが、建築様式は異なり、シンプルさの中に荘厳さがあるパリとは対照的に、モントリオールのものは「装飾の密度」において圧倒的です。

夜に行われる「アモーラ(Aura)」という光と音楽の没入体験ショーも人気があります(別途有料・要予約)。
SPOT 02 · 旧市街から徒歩
旧港(ヴュー・ポール)
Vieux-Port de Montréal / サン・ロラン川沿い
🚶 旧市街から徒歩5分 ⏱ 自由散策 散策無料
かつての港湾施設が整備された川沿いの散策エリア。夏はサイクリング・ジェットボート・アイスクリームの屋台、冬は屋外アイスリンク(カナダ最長)と、季節ごとに異なる使われ方をします。旧港から旧市街の石造りの建物を見上げる景色は、モントリオール旅行の絵葉書的な一枚です。

サイクリングは旧港から延びる「デ・プレ旧市街」沿いが整備されており、レンタサイクル(BIXI)で気軽に走れます。
SPOT 03 · ダウンタウンから徒歩30分 or バス
モン・ロワイヤル公園
Parc du Mont-Royal / 標高232m
🚶 徒歩30分 or 🚌 バス11番 ⏱ 半日〜 入場無料 夏冬で表情が変わる
市街地の中心にそびえる標高232mの丘。頂上のシャレー(Chalet du Mont-Royal)からはモントリオールの街並みと対岸のサン・ロラン川が一望できます。設計はニューヨークのセントラルパークを手がけたフレデリック・ロー・オルムステッドが担当しており、確かに同じゆったりとした「公園の文法」を感じます。

は地元市民のピクニック・タムタム(日曜の野外ドラムサークル)・ジョギングで賑わいます。はクロスカントリースキー・スノーシュー・そり滑りが楽しめ、凍った池でのスケートも人気です。
SPOT 04 · ダウンタウンから徒歩20分
プラトー・モン・ロワイヤル
Plateau-Mont-Royal / サン・ロラン通り・サン・ドニ通り
🚶 徒歩20分 or 🚇 メトロ オレンジ線 ⏱ 半日〜 外階段・壁画・カフェ
モントリオール最大の特徴のひとつ、「外階段(escalier extérieur)」が並ぶ住宅街。寒冷地のため内部スペースを広く取る設計として発展した外付けの螺旋階段は、カラフルに塗られて街の個性になっています。

二大メインストリートはサン・ロラン通り(Blvd. Saint-Laurent)——「ザ・メイン」と呼ばれるモントリオールの文化的背骨。英語圏と仏語圏の歴史的な境界線でもあり、東側にフランス語、西側に英語の店が多い傾向があります。サン・ドニ通り(Rue Saint-Denis)はカフェ・書店・テラスレストランが続くブールバールです。

メトロで行くスポット

SPOT 05 · メトロ オレンジ線 Laurier駅
マイルエンド(Mile End)
Mile End / ベーグルとクリエイターの街
🚇 メトロ オレンジ線 Laurier駅 徒歩10分 ⏱ 半日〜 ベーグル必食
アーティスト・ミュージシャン・クリエイターが集まるヒップな地区。かつてユダヤ系移民が多く暮らしたエリアで、その名残が「モントリオールベーグル」の文化として残っています。

St-Viateur Bagel(聖ヴィアトゥール通り)Fairmount Bagel(フェアマウント通り)は100年以上の歴史を持つ2大ベーグル店で、どちらも薪窯で焼く伝統製法を守っています。ニューヨークスタイルのベーグルより小ぶりで甘みがあり、モントリオール旅行では外せない食体験です。24時間営業のFairmountは深夜のベーグル巡礼スポットとしても有名です。
SPOT 06 · メトロ グリーン線 Guy-Concordia駅
モントリオール美術館(MBAM)
Musée des beaux-arts de Montréal
🚇 メトロ グリーン線 Guy-Concordia駅 徒歩5分 ⏱ 所要2〜3時間 常設展は無料
カナダ最大の美術館。印象派・古典絵画・現代美術・デザインまで幅広いコレクションを5棟の建物に展示しています。常設展示は無料で見られるというのがこの美術館の大きな特徴です(特別展は有料)。ダウンタウンに位置するため、プラトーやマイルエンドの散策と組み合わせてルートに組み込みやすいスポットです。
SPOT 07 · メトロ各駅から直結
地下都市(RÉSO)
RÉSO Underground City / 全長33km
🚇 ダウンタウン各メトロ駅から直結 ⏱ 通年利用可(冬に真価を発揮) 冬旅行の必須知識
世界最大規模の地下歩行者ネットワーク。全長33kmの通路がダウンタウンの地下を網羅し、メトロ10駅・ショッピングモール7棟・ホテル40棟・オフィスビル60棟・大学・コンサートホールが地下でつながっています。

冬のモントリオールでは、ホテルから出かけて食事・観光・買い物をして帰るまで一度も外気に触れないことが可能です。観光用に作られた施設ではなく、モントリオール市民の日常生活インフラです。地下には案内板があり迷っても比較的見つけやすいですが、初めての場合はGoogle マップの「屋内マップ」機能が助けになります。
バイリンガル都市について モントリオールはカナダの中で唯一フランス語が公用語の州(ケベック州)にある主要都市です。街の案内板・メニュー・地名はフランス語が優先されますが、観光地・ホテル・レストランではほぼ全て英語が通じます。「Bonjour(ボンジュール)」と挨拶すると好感を持たれます。
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