ソウルから地下鉄1号線で乗り換えなし、約1時間。水原は18世紀末に朝鮮王朝の正祖(チョンジョ)が築いた城郭都市「華城(ファソン)」を今に残す街です。全長約5.7kmの城壁は歩いて一周でき、門・楼閣・砲台をたどるうちに、王が思い描いた理想都市の姿が立ち上がってきます。1997年にユネスコ世界遺産に登録されました。
Access
ソウルからのアクセス
🚇
所要時間
約1時間
ソウル駅から地下鉄1号線で水原駅まで直通、乗換なし
🎫
運賃
片道 約1,900W前後
T-money(交通カード)でそのまま乗車可能
🕐
運行頻度
数分に1本
地下鉄のため頻発。時間を気にせず日帰りできる
ソウルとの位置関係。南へ約1時間、地下鉄1号線が水原駅まで直通しています。
Stay
宿泊について
水原は日帰りで十分に楽しめる規模です。城郭一周と華城行宮の見学に半日〜1日あれば足ります。
ソウルに宿泊しながらの日帰り旅程が基本で、この街自体に宿泊する旅行者は多くありません。夜のライトアップまで楽しみたい場合のみ、1泊を検討する価値があります。
Explore
巡るスポット
水原駅から南門「八達門」まではバス・タクシーで約10分。そこから城壁に取り付き、時計回りに一周するのが定番のコースです。
華城の城壁は四方に門を持ちます。南の八達門から入り、西の華西門・北の長安門・東の蒼龍門とたどると一周できます。城内中央には華城行宮があります。
Google マップで実際の位置・距離感を確認できます。
SPOT 01 · 城内の中心
華城行宮
Hwaseong Haenggung
🚶 八達門から徒歩10分
⏱ 1〜1.5時間
有料
正祖が父・思悼世子(サドセジャ)の墓参のたびに滞在した離宮(行宮)。朝鮮王朝の行宮としては最大規模を誇ります。復元された建物群を歩くと、王が母の還暦を祝った盛大な宴の記録が残る広場に出ます。週末には武芸24技の公演が行われることもあり、時間が合えば必見です。
SPOT 02 · 南の正門
八達門と八達山
Paldalmun / Paldalsan
🚶 水原駅からバス約10分
⏱ 1時間
城壁は通行無料
市街のロータリーの中央に堂々と立つ華城の南門。ここが城郭歩きの起点です。門のそばから城壁に上がり、八達山(はったつさん)の丘を登ると、水原の街と城郭の全景を一望できます。城壁歩きは階段と坂が続くので、歩きやすい靴が必須です。
SPOT 03 · 北の正門と水門
長安門・華虹門
Janganmun / Hwahongmun
🚶 城壁沿いに徒歩
⏱ 1時間
通行無料
長安門は華城で最も大きな北の正門。そのすぐ東にある華虹門は、川を城内に通すために七つの水路(アーチ)を備えた水門で、水面に映る姿が華城随一の美景として知られます。夜はライトアップされ、昼とはまったく違う表情を見せます。
SPOT 04 · 城内の移動
華城御車(ファソンオチャ)
Hwaseong Trolley
🚋 トロッコ型の周遊車
⏱ 約30分
有料・要チケット
城内の主要ポイントを結ぶ竜の頭を模したトロッコ列車。城郭一周(約5.7km)を歩くと2〜3時間かかるため、体力を温存したい人や時間の限られた日帰り旅程では強い味方になります。行宮周辺から発着し、八達山の展望台方面へ向かいます。
Feature
水原ならではの体験
🏯👑
父を弔うために築かれた、王の「理想都市」
華城は単なる要塞ではありません。朝鮮王朝第22代の王・正祖は、政争の末に非業の死を遂げた父・思悼世子の墓を水原に移し、その傍らに新しい都市を築こうとしました。城郭には軍事施設だけでなく行宮・市場・農地が組み込まれ、王がここへ遷都することさえ構想していたと伝えられます。
設計にあたった実学者・丁若鏞(チョン・ヤギョン)は、当時最新の西洋の築城技術を取り入れ、クレーンに相当する「挙重機」を考案して工期を大幅に短縮しました。さらに、工事の全記録を『華城城役儀軌』として残したことが、朝鮮戦争で損壊した城壁の忠実な復元を可能にし、世界遺産登録の決め手にもなりました。歩いている石垣の一つひとつに、記録を残すという執念が息づいています。
訪問のコツ 城壁一周は約5.7km・2〜3時間で、階段と坂が続きます。体力に不安があれば「華城御車」で主要ポイントを回り、八達門〜華虹門など見どころの区間だけを歩くのがおすすめです。日差しを遮る場所が少ないため、帽子と水分の用意を。
名物は水原カルビ 水原は骨付きカルビの発祥地として知られ、駅周辺や城郭の南側に専門店が並びます。城壁歩きのあと、遅めの昼食に立ち寄るのが定番の楽しみ方です。
← ソウル 旅程の組み立てに戻る