リスボン近郊、大西洋の霧が立ち込める緑豊かな丘陵地帯シントラは、ポルトガル王侯貴族が避暑地として愛した「宮殿の町」です。色とりどりの外壁が丘の上に浮かぶペーナ宮殿を筆頭に、複数の宮殿・城跡が徒歩圏に点在し、その独特の景観から1995年にはユネスコ世界遺産(文化的景観)に登録されました。イギリスの詩人バイロンが「エデンの園のような」と称えた美しさを、今も体感できます。
Access
リスボンからのアクセス
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運賃
片道 約€2.5程度
Viva Viagemカード(交通ICカード)で利用可能
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運行頻度
15〜20分に1本
本数が多く、時刻表を気にせず行きやすい
リスボンとの位置関係。海沿いのリゾート地カスカイスとあわせて周遊するルートも人気です。
Stay
宿泊について
シントラは宮殿が丘の各所に点在しており、すべて回るには1日がかりになります。ペーナ宮殿・ムーアの城跡・レガレイラ宮殿を1日で欲張ると駆け足になりがちなため、2つに絞るか、1泊してじっくり回るのがおすすめです。
町なかには古い邸宅を改装したホテルも多く、観光客が去った夕方以降の静かなシントラを味わえるのも宿泊の魅力です。
Walk
巡るスポット
駅から町の中心部までは徒歩圏内ですが、丘の上の宮殿群へは循環バス(434番など)の利用が現実的です。
駅から旧市街(シントラ王宮)を経て、バスで丘の上のムーアの城跡・ペーナ宮殿へ。レガレイラ宮殿は反対方向にあります。
SPOT 01 · バスで約20分
ペーナ宮殿
Palácio da Pena
🚌 駅からバス約20分
⏱ 2〜3時間
有料・事前予約推奨
19世紀、フェルナンド2世の命で建てられた黄・赤・紫が入り混じるカラフルなロマン主義様式の宮殿。ゴシック・イスラム・ルネサンス・マヌエル様式など複数の建築様式を大胆にミックスした外観は、まさに「おとぎ話の城」そのもの。丘の頂上に立つため、周辺の森や大西洋まで一望できます。
SPOT 02 · バスで約15分
ムーアの城跡
Castelo dos Mouros
🚌 駅からバス約15分
⏱ 1.5〜2時間
有料
8〜9世紀、イスラム勢力によって築かれた要塞跡。城壁沿いに続くハイキングルートから、ペーナ宮殿とシントラの町並みを同時に見渡せる絶景ポイントとして人気です。石段の上り下りが多いため、歩きやすい靴での訪問がおすすめです。
SPOT 03 · 駅から徒歩約20分
レガレイラ宮殿
Quinta da Regaleira
🚶 駅から徒歩約20分
⏱ 1.5〜2時間
有料
20世紀初頭の富豪モンテイロが手がけた邸宅で、錬金術・フリーメイソン・タロットなど神秘主義的なシンボルが庭園随所に散りばめられています。地下深くまで螺旋階段が続く「開始の井戸」は象徴的な撮影スポットとして特に人気です。
SPOT 04 · 駅から徒歩10分
シントラ王宮
Palácio Nacional de Sintra
🚶 駅から徒歩約10分
⏱ 1〜1.5時間
有料
町の中心にそびえる2本の巨大な円錐形煙突が目印の中世王宮。14〜16世紀にかけて増改築が重ねられ、イスラム文化の影響を受けたアズレージョ(装飾タイル)の間など、見応えのある内装が残されています。
Feature
シントラならではの体験
🏰🌫
「ヨーロッパ・ロマン主義建築発祥の地」という称号
ペーナ宮殿は、ヨーロッパにおけるロマン主義建築の最初期の傑作として建築史上重要な位置を占めています。単一の様式に統一せず、複数の様式・文化を意図的に混在させるという発想は、当時としては極めて革新的でした。この「様式の折衷」という手法は、後のヨーロッパ各地の建築にも影響を与えたとされています。
シントラ山地特有の湿った海風がもたらす霧も、この土地の神秘的な雰囲気を作り出す重要な要素です。霧に包まれた城壁や宮殿は、晴天時とはまったく異なる幻想的な表情を見せ、天候によって毎回違う体験ができるのもこの土地の魅力です。
訪問のコツ 夏季・週末は非常に混雑し、循環バスも長い行列ができます。可能であれば平日、開園直後の時間帯を狙うか、事前に時間指定チケットを予約しておくことをおすすめします。
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