バルセロナ北東99kmに位置する古都。紀元前のローマ時代に「ゲルンダ」として築かれて以来、イベリア人・ローマ人・西ゴート人・ムーア人・ユダヤ人と幾重もの文化が積み重なり、9〜14世紀の城壁・ヨーロッパ屈指の保存状態を誇るユダヤ人街・川面に映るカラフルな家並み がそのまま残る稀有な街になりました。コンパクトな旧市街は半日〜1日で歩いて回りきれる規模で、バルセロナからの日帰り先として絶大な人気を誇ります。
Access
バルセロナからのアクセス
🎫
運賃
早割で€15〜25程度
T-Casual不可。Renfe公式サイトで要事前購入
🕐
運行頻度
1日10〜15本程度
朝早い便を選ぶと現地での滞在時間を確保しやすい
地中海
バルセロナ
ジローナ
AVE 約40分
フィゲラス
AVE 約20分
コスタ・ブラバ
バス・車で30〜60分
🇫🇷 フランス国境方面
現在地(ジローナ)
バルセロナから約40分
バルセロナとの位置関係。フィゲラス(ダリ美術館)やコスタ・ブラバ沿岸とも近く、周遊コースに組み込みやすい立地です。
T-Casualは使えません ジローナへのAVEはバルセロナ市内交通チケット(T-Casual)の対象外です。Renfe公式サイト(renfe.com)またはRenfeアプリで事前購入してください。早割(Tarifa Promo)は出発30〜60日前から発売され、通常料金の半額以下になることもあります。
Stay
宿泊について
ジローナは日帰りでも主要スポットを十分に回れますが、朝・夕方の柔らかい光の中で旧市街の写真を撮りたい場合や、夜のライトアップされた大聖堂・城壁を見たい場合 は1泊がおすすめです。観光客が引いた静かな旧市街の路地は、日帰り客が多い昼間とは全く違う表情を見せます。
宿泊するならオニャル川東岸の旧市街(バリ・ヴェイ)周辺 が雰囲気的に一番おすすめです。石造りの建物を改装した小規模ホテルが点在し、徒歩で全ての見どころにアクセスできます。新市街(駅周辺)はより現代的で価格も抑えめな選択肢です。世界的レストラン「エル・セジェー・デ・カン・ロカ」目当ての美食家旅行者も多く、その場合は数ヶ月前からの予約が必須です。
Walk
歩いて回るスポット
駅から新市街を抜けてオニャル川を渡り、旧市街の坂道を登っていく——ジローナの街歩きは「平地から高台へ」という一本道のような構造です。
オニャル川(Riu Onyar)
🚆 駅
カタルーニャ広場
駅から徒歩約15分
オニャル川沿いの家並み
カラフルな建物が川面に映る
ランブラ通り
カフェ・ショップが並ぶ並木道
石橋
ジローナ大聖堂
世界最大級のゴシック式単廊
ユダヤ人街(エル・カル)
大聖堂から徒歩5分・石畳の迷路
旧市街城壁
城壁の上を歩ける遊歩道
インデペンデンシア広場
カフェ・レストランが集まる
駅(起点・新市街側)
オニャル川(東岸が旧市街)
N
駅(起点)から新市街を経由し、オニャル川を渡って旧市街へ。大聖堂・ユダヤ人街・城壁が東岸に集まっています。
SPOT 01 · 駅から徒歩15分
オニャル川沿いの家並み〜ランブラ通り
Cases de l'Onyar / Rambla de la Llibertat
🚶 駅から徒歩15分
⏱ 30分〜1時間
散策無料
黄・オレンジ・赤に塗られた家々がオニャル川の川面に映る光景は、ジローナを象徴する「絵葉書の風景」 です。ベルギーのブルージュにも例えられるこの眺めは、川にかかる複数の橋それぞれから違った表情を見せます。最初に架かる石橋(ポン・ダ・パドラ)からの構図が特に有名です。
川沿いのランブラ・ダ・ラ・リベルタット通り はカフェ・レストラン・ショップが並ぶ歩行者天国で、地元の人々の生活感を感じられる賑やかな並木道です。
SPOT 02 · 川を渡って徒歩5分
ジローナ大聖堂
Catedral de Girona / 世界最大級のゴシック式単廊
🚶 川を渡って徒歩5分
⏱ 1〜1.5時間
入場€8(エピスコパル・パス対象)
90段の壮大な階段の上に立つ大聖堂は、ジローナのどこからでも見える街のランドマーク です。内部の身廊(ネイブ)は幅22.98m——ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂に次いで世界第2位の広さを誇るゴシック様式の単廊です。
この階段は「ゲーム・オブ・スローンズ」シーズン6でグレート・セプト・オブ・ベイラーとして撮影された場所 としても知られ、ドラマファンの聖地巡礼スポットになっています。大聖堂・サン・フェリウ教会・美術館がセットになった「ジローナ・エピスコパル・パス」を使うとお得に複数施設を回れます。
SPOT 03 · 大聖堂から徒歩5分
ユダヤ人街(エル・カル)
El Call / ヨーロッパ最大級の保存状態を誇る
🚶 大聖堂から徒歩5分
⏱ 1〜2時間
ユダヤ史博物館は有料
13〜14世紀、最盛期には800人以上が暮らした西ヨーロッパで最も保存状態の良いユダヤ人街のひとつ 。石壁に挟まれた狭く曲がりくねった石畳の路地は、まるで時が止まったような感覚を覚えます。中心を貫くカレル・ダ・ラ・フォルサ通り 沿いには、かつてのシナゴーグ跡を利用した「ユダヤ史博物館(Museu d'Història dels Jueus)」があり、ジローナのユダヤ人コミュニティの興隆と1492年の追放という悲劇の歴史を辿れます。
特に細い路地として知られるサン・リョレンス通り は、ジローナで最もフォトジェニックな一角です。
SPOT 04 · 旧市街の高台
旧市街城壁(パセイグ・ダ・ラ・ムラリャ)
Passeig de la Muralla / 城壁遊歩道
🚶 旧市街内から城壁へ
⏱ 1〜1.5時間
入場無料
紀元前1世紀のローマ時代の城壁を起源とし、9〜14世紀に拡張されたジローナの城壁は、現在その上を歩ける遊歩道として一般開放 されています。城壁沿いには複数の塔(テレグラフの塔・サン・ドメネク塔など)があり、登るたびに違った角度からジローナの街並み・大聖堂・周辺のカタルーニャの田園風景を見渡せます。
城壁の途中にあるアレマンニーの庭園 は木陰の静かな休憩スポットで、17世紀のドイツ人傭兵の駐屯跡が残っています。観光客の多い大聖堂周辺と違い、城壁の上は比較的静かで、ジローナの全体像をゆっくり眺められる穴場です。
Feature
ジローナならではの体験
🎬✡
中世の記憶とドラマのロケ地
ジローナの旧市街と大聖堂は「ゲーム・オブ・スローンズ」シーズン6の撮影地 として使われ、世界的なファンの聖地巡礼スポットになりました。大聖堂の階段は王都キングズランディングのグレート・セプト・オブ・ベイラーとして、ユダヤ人街の路地はブラーボスの街並みとして登場しています。ロケ地巡りツアーも複数催行されており、ドラマファンにとっては外せない街です。
一方でジローナの本質は600年にわたるユダヤ人コミュニティの歴史 にあります。12世紀には著名なラビ「ナフマニデス(ラムバン)」がカタルーニャの大ラビに任命されるなど、ヨーロッパ屈指のカバラ学派の中心地として栄えました。1492年のアルハンブラ勅令による追放まで続いたこの歴史は、ユダヤ史博物館で丁寧に語られています。中世ヨーロッパにおけるユダヤ人の生活・信仰・追放という重いテーマに静かに向き合える、貴重な場所です。
食の面では、ジローナは「世界のベストレストラン50」で複数回1位に輝いたエル・セジェー・デ・カン・ロカ(El Celler de Can Roca) の本拠地としても知られています。3つ星を持つロカ兄弟のレストランは予約が極めて困難ですが、ジローナの旧市街にも質の高いカタルーニャ料理を提供するレストランが多く、美食の街としての評判も着実に高まっています。
訪問のベストシーズン 春(4〜6月)と秋(9〜10月)が気候・混雑のバランスが最も良い季節です。5月にはジローナの街を花で埋め尽くす「テンプス・ダ・フロールス(花の時期)」というイベントが開催され、街全体がフラワーアートで彩られます。夏(7〜8月)は観光客が多く気温も高め、冬は静かですが一部施設が短縮営業になることがあります。
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