かつてローマ帝国属州ヒスパニア・タラコネンシスの首都「タラコ」として栄えた港町タラゴナ。市内には円形闘技場・円形競技場・フォルム跡・城壁など、2000年前の遺構が街の日常風景の中に溶け込んでおり、2000年にはこれらが「タラコの考古遺跡群」としてユネスコ世界遺産に登録されました。海を望む遺跡の景観は、地中海沿岸でも屈指の見応えです。
Access
バルセロナからのアクセス
🚆
所要時間
約60分
Rodalies近郊線(サンツ駅発)。AVE利用なら約35分に短縮可能
🎫
運賃
近郊線 約€8〜9(片道)
T-Casual不可。AVE利用の場合は別料金・要事前予約
🕐
運行頻度
近郊線は30分〜1時間に1本
本数が多く、時刻表を気にせず行きやすい
バルセロナとの位置関係。同じ沿線上にシッチェスがあり、時間があれば組み合わせての周遊も可能です。
Stay
宿泊について
タラゴナは日帰りでも主要な遺跡は十分にカバーできますが、遺跡見学に加えてビーチでゆっくり過ごしたい場合や、街の雰囲気を味わいたい場合は1泊するのもおすすめです。旧市街「パルト・アルタ」周辺は徒歩で観光拠点に出やすく、宿泊エリアとして便利です。
円形闘技場のすぐ隣にはビーチ「プラッチャ・デル・ミラクレ」があり、「遺跡を見た後にそのまま海に入れる」という珍しいロケーションも魅力。夏季は特に、遺跡観光とビーチリゾートを両立させた旅程が組みやすい街です。
Walk
歩いて回るスポット
駅から旧市街の高台までは徒歩10分程度。主要な遺跡群は徒歩圏内にまとまっています。
駅から高台の旧市街・大聖堂へ。円形闘技場は海沿いの高台に位置し、地中海を望む景観が魅力です。悪魔の橋(水道橋)のみ市街地から少し離れています。
Google マップで実際の位置・距離感を確認できます。
SPOT 01 · 駅から徒歩約10分
円形闘技場
Amfiteatre Romà
🚶 駅から徒歩約10分
⏱ 45分〜1時間
有料(共通券あり)
2世紀に建設され、剣闘士競技が行われた円形闘技場。崖の上から地中海を見下ろす立地は他都市のローマ遺跡にはない特徴で、写真映えする景観としても人気です。中世にはキリスト教殉教者を祀る教会が遺構の中に建てられ、宗教施設としての歴史も重なっています。
SPOT 02 · 旧市街の中心
大聖堂〜パルト・アルタ(旧市街)
Catedral de Tarragona / Part Alta
🚶 円形闘技場から徒歩10分
⏱ 1〜1.5時間
大聖堂は有料
高台に広がる中世の旧市街「パルト・アルタ」。中心に建つ大聖堂はローマ神殿の跡地に築かれ、ロマネスクからゴシックへの過渡期様式を今に伝える貴重な建築です。石畳の路地には中世の面影が残り、ローマ遺跡とはまた異なる時代の重なりを感じられます。
SPOT 03 · 旧市街周辺
ローマ・サーカス跡〜フォルム跡
Circ Romà / Fòrum Romà
🚶 旧市街から徒歩圏
⏱ 45分〜1時間
有料(共通券あり)
戦車競走が行われた「ローマ・サーカス」跡と、都市の政治・経済の中心だった「フォルム」跡が旧市街の随所に点在しています。現代の建物の地下や隙間から遺構が顔を出す様子は、「街全体が生きた遺跡」であることを実感させてくれます。城壁沿いの遊歩道「パセッチ・アルケオロジック」を歩けば、遺跡群を一望しながら散策できます。
SPOT 04 · 市街地からバス約15分
悪魔の橋(ラス・フェレラス水道橋)
Aqüeducte de les Ferreres / Pont del Diable
🚌 市街地からバス約15分
⏱ 1〜1.5時間
入場無料
市街地から少し離れた郊外にある、高さ約27mの2層アーチ構造のローマ水道橋。「悪魔が一夜で架けた」という伝説からこの名がついたとされ、周囲の緑豊かな自然公園と一体になった景観は市内の遺跡群とは違った魅力があります。時間に余裕がある場合におすすめです。
Feature
タラゴナならではの体験
🗼🍽
人間の塔「カステイス」とロメスコソースの本場
タラゴナはカタルーニャの伝統文化「カステイス(人間の塔)」の中心地のひとつとしても知られています。地元チームが何段にも重なって高い塔を組み上げるこの伝統芸能は2010年にユネスコ無形文化遺産に登録されており、隔年10月に市内で開催される「人間の塔コンクール」は世界最高峰の大会として、各地から強豪チームが集結します。
食文化の面では、タラゴナ地方は「ロメスコソース」発祥の地としても有名です。トマト・パプリカ・アーモンド・ヘーゼルナッツをベースにしたこの濃厚なソースは、冬の風物詩「カルソッツ(焼きねぎ)」に欠かせない存在。1〜3月にはロメスコソースをたっぷりつけてカルソッツを食べる「カルソターダ」という食事会が各地で開かれ、タラゴナ地方の冬の風物詩となっています。
遺跡・ビーチ・伝統文化・食が1つの街に凝縮されているのが、タラゴナの最大の魅力です。
訪問のベストシーズン 遺跡観光なら気候の良い春・秋、ビーチも楽しみたいなら6〜9月、カルソターダを体験したいなら1〜3月がおすすめです。隔年10月開催の人間の塔コンクールに合わせて訪れるのも貴重な体験になります(開催年は事前に要確認)。
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